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“おやつスペース”の効能 —間食とコミュニケーションの交差点—
2025.11.04
忙しい日々の中で、ふと「何か甘いものが食べたいな」と思う瞬間ってありませんか?
それは、疲れた午後だったり、考えすぎて頭がいっぱいになったときだったり。
そんなときに、オフィスの片隅にある“おやつスペース”が、そっと気持ちをほどいてくれることがあります。
お菓子をつまむだけの場所。
でも、そこには働く人の感情や、チームの関係性をやさしく動かす力がある。
今回は、そんな“おやつスペース”が持つちいさな効能について、空間づくりの視点から考えてみたいと思います。
ふと立ち寄る“甘い場所”
午後の集中が切れたとき、ちょっと甘いものが欲しくなる。
そんな気持ちに寄り添うように、オフィスの一角にあるおやつスペース。
そこは、働く人がふっと立ち止まれる、やさしい場所です。
「ちょっとだけ休みたい」「何か口に入れたい」——そんな気持ちを受け止めてくれる空間は、働く人にとっての“逃げ場”にもなります。
雑談が生まれる交差点
誰かがチョコをつまむ。隣で「それ美味しい?」と声がかかる。
そんな何気ないやりとりが、チームの空気をやわらかくしていきます。
おやつは、言葉をほどくきっかけになるんです。
会議室やデスクでは生まれにくい本音や、ちょっとした相談も、おやつスペースなら自然とこぼれる。
その“ちょっと”が、チームの関係性を育てていきます。
“話さない時間”にも意味がある
誰にも話しかけず、静かにお菓子を食べる時間も、ちゃんと意味がある。
それは、自分を甘やかすセルフケアの時間。
余白があることで、また前を向ける力になる。
おやつスペースは、ひとりの時間も、誰かとの時間も、どちらも受け止めてくれる。
その柔軟さが、働く人の安心感につながります。
空間がつくる心理的安全性
おやつスペースは、ただの棚やテーブルではなく、“気持ちの逃げ場”でもあります。
誰かと話してもいいし、話さなくてもいい。
そんな選択肢があることで、オフィス全体が安心できる場所になる。
「ここにいていい」と思える空間は、働く人の心をそっと支えてくれます。
それは、働き方の多様性にもつながる大切な要素です。
まとめ:甘さがつなぐ、ひととひと

オフィスは、ただ働くだけの場所ではなく、気持ちを整える場所でもある。
その中に、ちょっとした“甘さ”があるだけで、空気はやわらかくなり、人と人の距離も近づいていく。
おやつスペースは、小さな存在かもしれないけれど、そこに流れる時間や会話は、チームの関係性を育ててくれます。
そんな空間を、私たちはこれからもていねいにつくっていきたいと思っています。
Birthでは、こうした“感情の交差点”を空間の中に仕込むことを大切にしています。
おやつスペースに限らず、ちょっと立ち止まれる場所、ふらっと座れる椅子。
それらはすべて、働く人の気持ちを動かすためのデザインです。
空間がやさしいと、人もやさしくなれる。私たちはそう信じています。
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