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においが気にならないオフィスって、どうつくる? ー感覚のストレスを減らす、空間設計のヒント
2025.12.15
「におい」は見えないストレス源
働く空間で感じる“なんとなく不快”の原因が、実は「におい」だった——そんなことは意外と多くあります。
嗅覚は五感の中でも、感情や記憶と深く結びついている感覚です。だからこそ、不快なにおいは気分を乱したり、集中力を下げたりすることがあります。
ただ、においは目に見えず、個人差も大きいため、設計段階での配慮が後回しになりがちです。
でも、だからこそ空間設計の力で「気にならない」状態をつくることが、働く人の快適さにつながるのです。
においが気になりやすい場面と原因
オフィスでにおいが気になる場面は、日常の中にさりげなく潜んでいます。たとえば:
- 給湯室やゴミ置き場からの生活臭
- 空調設備や配管からのこもった空気や湿気臭
- 密閉された会議室での空気の滞留
- 個人の香水や柔軟剤など、香りの混在による刺激
これらは、空間の使い方や設備の状態によって発生しやすく、放置すると“空気の質”そのものが低下してしまいます。
においは誰かを責めるものではなく、空間の構造や運用の中で自然に生まれるもの。だからこそ、設計の工夫でやさしく整えることが大切です。
空間設計でできる「におい対策」
においの問題は、空間設計の工夫でかなり軽減できます。たとえば:
- 換気計画の最適化
→ 自然換気と機械換気を組み合わせ、空気の滞留を防ぐ - ゾーニングの工夫
→ においが発生しやすいエリア(給湯室、ゴミ置き場など)を分離し、動線を工夫する - 素材選び
→ 吸臭性のある壁材や床材を使うことで、においの蓄積を防ぐ - 香りの設計
→ 空間ごとに香りのトーンを調整し、過剰な刺激を避ける
こうした工夫は、五感に訴える空間づくりの一部として、快適性を大きく左右します。
「においが気にならない」ことは、ただの衛生管理ではなく、感覚のストレスを減らす“やさしさの設計”なのです。
香りは“空間の気配”をつくる
快適な香りは、空間の印象や気分にポジティブな影響を与えます。
たとえば、木の香りは安心感を、柑橘系は覚醒を促すなど、香りには心理的・生理的な作用があります。
ただし、香りの導入には注意も必要です。強すぎる香りや好みの分かれる香料は、逆にストレスになることもあります。
だからこそ、空間の“気配”として、やさしく香る程度がちょうどいい。
「なんとなく落ち着く」「ここにいると気持ちが整う」——そんな感覚の背景には、香りの工夫があるのかもしれません。
まとめ:においに配慮することは、やさしさの設計
においが気にならない空間は、働く人の感覚にやさしい空間です。
誰かの香りを否定するのではなく、誰もが安心して過ごせるように空間を整える——それが設計の役割です。
「におい」は見えないけれど、確かに存在する感覚のノイズ。
それをやさしく整えることで、働く人の気分や集中力、そして居心地そのものが変わっていきます。
見えないストレスを減らすことは、働く人のウェルビーイングを支える大切な設計視点です。
私たちBirthは、働く人の感覚に寄り添う空間づくりを大切にしています。
においのストレスを減らすことで、空間はもっとやさしく、もっと心地よくなります。
ご興味がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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