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オフィスの空間デザインからカーボンニュートラルにアプローチする!
2024.07.23
カーボンニュートラル実現へのアプローチは空間デザインの面からも可能です。具体的に私たちBirthが行っている脱炭素へ向けた空間提案をご紹介します。
必要な3つの視点
カーボンニュートラル実現のために私たちがオフィスデザインで提案しているのは主に以下のようなことです。
①自然光を取り入れる
②アップサイクル材を取り入れる
③バイオフィリックデザインを取り入れる
自然光を取り入れる
消費電力をなるべく抑えることがカーボンニュートラル実現へと繋がります。しかしオフィス改装にあたって窓を増やすことは困難です。そこで最大限自然光を取り入れるためには「オフィス内に壁で仕切りを作らない」ことが必要です。ミーティングをしたいときや集中して作業を行いたいときは仕切られた部屋の中で作業を行うのが一般的だと思います。
しかし、壁以外にも空間を仕切る方法はたくさんあります。
段差を利用する
壁ではなく段差で空間を仕切ると多くのメリットが生まれます。まず、完全に仕切られた空間ではないので圧迫感なく緩やかに空間を分けることができます。また、段差によって視線や動作を少しずらすことで心理的に話しやすくなります。これによりコミュニケーションの活性化も図ることができます。
カーテンを利用する
カーテンにも様々な素材がありますが、透けて見える素材を使えばやわらかく空間を仕切り、厚手のものだと遮音性が高く集中スペースをつくるのに適しています。また、カーテンレールを用い柔軟に空間を作り出すことができます。
ガラスの間仕切りを利用する
ガラスを使っているので抜け感を保ちつつしっかりと空間を仕切ることができます。段差やカーテンではなくしっかりと空間を分けたいところにおすすめです。
アップサイクル材を取り入れる
アップサイクルとは?
不要になった素材や製品に新たな付加価値を持たせることで別の新しい製品に再生するプロセスです。リサイクルでは原料に戻すまでの過程に様々なエネルギーが加わりますが、アップサイクルではその工程が不要となるため、地球への負荷を抑えることができます。さらに別の製品としてまた長く使うことができるので、リサイクルよりもサステナブルであるということができます。
アップサイクル材を利用すると、企業のブランドイメージが上がり環境にもやさしいので一石二鳥です。自社製品の廃棄してしまう部分をデザインに取り込むことも可能です。
(→コラム「オフィス内装の新しい潮流-アップサイクルとサステナビリティ-」)
バイオフィリックデザインを取り入れる
「バイオフィリックデザイン」とは、デザインの中にバイオフィリア(人間が自然を好む性質)の概念を適用し、空間や建築環境における自然とのつながりを向上させるものです。
植物は光を浴びることで光合成を行うため、室内の空気を浄化してくれます。さらに壁紙や家具から発生するホルムアルデヒドやベンゼン等の化学物質を吸収したり、空気が乾燥しているときには根から吸収した水分を葉から蒸発させて湿度を適度に保ってくれたりもします。
オフィス内に置くことのできる植物には限りがあるため、バイオフィリックデザインを取り入れることで改善される二酸化炭素濃度はごくわずかです。しかし空気の清浄や保湿効果以外にも、眼精疲労の軽減や癒し効果、コミュニケーションの促進なども繋がるため、多くのメリットを得ることができます。
まとめ
カーボンニュートラルをオフィス空間に落とし込む具体的なイメージができたでしょうか?企業と地球環境の成長と発展のために、全面的または部分的にカーボンニュートラルの実現に向けて動き出してみませんか?わたしたちBirthはその一歩を踏み出すところから全面サポートいたします。ご興味を持って頂けましたら是非一度お問い合わせください。
経済産業省.資源エネルギー庁.”日本が抱えているエネルギーの問題~日本のエネルギーの今~”.https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/shared/pdf/energy_in_japan_for_school.pdf .(参照2024-07-09)
経済産業省.資源エネルギー庁.”再エネのコストを考える”. https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/saiene/saienecost.html .(参照2024-07-09)