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エッセンシャルオイルとディフューザー
2024.08.05
昨今、オフィスにアロマテラピーを取り入れることが当たり前になってきています。実際に、大手ゼネコンでは会社のインフラとして利用されており、東京証券取引所では従業員が精力的に働けるようにツールとして利用されています。
みなさんは、エッセンシャルオイルにはどんな香りがあって、その香りがどのような効果を与えるか知っていますか?そして導入機器は、どの規模でどのくらいのコストがかかるのか知っていますか?そんな疑問を解決できるコラムです。
香りが与える効果
エッセンシャルオイルの香りは大きく7種に分けられます。香りによって与える効果は様々です。どの場所にどのような香りのものを置くと最適なのか、香りが与える効果についてみていきましょう。
ハーブ系
爽快感がありさっぱりとした印象で、鼻をスッと通る感じの感覚を受けます。抗菌作用、ストレス緩和、虫よけ効果、集中力向上、眠気覚ましに効果があり、ワークスペースに使用するのが最適です。
Ex.ローズマリー・ユーカリ・スペアミント・タイム・セージ
おすすめ→ローズマリー:「記憶の香り」と呼ばれており、独特の清涼感で頭をすっきりさせ、集中力向上が見込める
フローラル系
花々をイメージする甘く優雅な香りで、主に女性からの人気が強いです。ストレス緩和、心を落ち着かせる、緊張をほぐすなどの効果があり、リラックススペースに使用しやすい香りです。
Ex.ラベンダー・ローズ・カーネーション・ジャスミン・ゼラニウム
おすすめ→ラベンダー:リラックス効果が高く、不眠、頭痛、胃腸トラブルも緩和してくれます。また、抗菌作用も持ち合わせているため汎用性が高いです。
スパイス系
料理のアクセントとして主に利用されており、エスニックやアジアンを思い出させる香りです。気分転換になったり活力を高めてくれる効果があります。好みが分かれやすく単体だと刺激の強いものが多いため、他のオイルとブレンドして使用されることが多いです。
Ex.ブラックペッパー・シナモン・ジンジャー・クローブ
柑橘系(シトラス系)
甘みの中に爽やかでフルーティーな酸味を感じられるので、一般的に男女問わず好まれる香りとされています。リラックス効果、イライラの解消、抗菌作用、脂肪分解や燃焼を促す効果があり、ワークスペースやエントランスに最適な香りです。
Ex.レモン・グレープフルーツ・スイートオレンジ・ベルガモット
おすすめ→ベルガモット:リラックス、ストレス緩和が見込め、抗菌作用があります。また、免疫力がアップする効果も持ち合わせています。
柑橘系のオイルは酸化の劣化スピードが早く使用期限が短い傾向にあり、皮膚についたまま日光を浴びるとやけどのような症状が出ることもあるので注意が必要です。
エキゾチック系(オリエンタル系)
神秘的かつ個性的で甘みのある香りが特徴で、東洋的でミステリアスな雰囲気を要するものが多いので好みが分かれやすい香りです。心を穏やかにする、ストレス緩和、神経疲労を和らげる、元気ややる気が出るなどの効果があり、瞑想やヨガをするときに向いているとされています。
Ex.マヌカ・イランイラン・サンダルウッド・オスマンサス
おすすめ→イランイラン:リラックス効果はもちろん、動脈機能の改善や女性ホルモンの調整にも効果があるので、PMSを緩和してくれます。
エキゾチック系は香りが強いものが多く刺激が強いこともあるため少量から試すことが必要です。
樹木系(ウッディ系)
森林浴の気分を感じられるような落ち着きとすっきりとした清涼感がある香りです。爽やかながらもスパイシーさのある香りが特徴で、リラックス効果、集中力アップ、消化器官への作用、むくみ改善が期待できます。集中+リラックスが必要となる会議室に取り入れるとよい効果を得られます。
Ex.ヒノキ・ティートリー・シダーウッド・サイプレス
おすすめ→ヒノキ:リラックス効果、血行促進、抗菌、忌避作用があり、衛生的にも健康的にも最適です。
樹脂系
独得の、重厚で甘さを持った香りで、少量でも長時間効果を持たせることができます。心を穏やかにしてくれる効果や、ホッと一息つきたい時に効果的です。
Ex.ベンゾイン・ミルラ・ガルバナム・フランキンセンス
おすすめ→フランキンセンス:「若返りのオイル」と呼ばれており、皮膚トラブルに優れた効果を発揮します。また鎮静作用も持ち合わせているため、落ちつきを取り戻してくれる効果があります。
アロマディフューザーの違い
ディフューザーは家庭用と業務用で販売されています。どちらを取り入れたほうが良いのか、機械導入を検討する際悩む部分だと思います。その違いについて比較しました。受付の狭い箇所のみで使用したい、オフィス全体に香りを行き渡らせたいなど、取り入れようと考えている場所や用途によって変えてみてください。
家庭用 | 業務用 | |
香りの拡散力 | 自宅使用設計のため狭い範囲しか対応不可、20~40畳 | 広い室内で使用できるような設計のため拡散範囲がとても広い |
連続使用 | 最長6~8時間 | ある程度時間が経つと自動的に電源が切れる |
機能面 | タイマー設定で曜日・時間指定が可能 | |
価格 | 数千円~1万円ほど | レンタルだとランニングコストがかかる、購入は10~30万円ほど |
お手入れ | お手入れは自分たちで | レンタルだと業者が行ってくれる |
オフィス・店舗に導入する場合、一部の箇所にしか使用しないのであれば家庭用の導入で事足りるでしょう。ですが、香りを全体に行き渡らせ濃度にムラがない状態を目指す場合には、下記のような点に気を付けてディフューザーを選定しなければなりません。疎かにすると思ったような効果が見込めず、費用も割高になっていきます。
- 一定のスペース内の隅々にまで均一に流れる
- 長時間にわたって香りが持続する
- 最も効果的な香りを適切に選べるように香りの種類が豊富
- 使用に際して、お客様や社員にとって安心、安全
- 導入、運用のコスト負担が低く抑えられる
- メンテナンス、コンサルティング等の体制が整っている
まとめ
豊富な種類の香りの中からどこにどのように取り入れるかによって社内の過ごしやすさ、企業イメージ定着などに変化がでてきます。7種の香り以外にオリジナルで作成したものをエントランスで香るようにすれば、顧客・取引先の方が来社されたとき強い印象を残すことができるのではないでしょうか。会社に必ずなくてはならないものといえるものではないですが、あるだけで印象が残りやすくなるのは間違いないでしょう。
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参考文献
アロマで暮らしを豊かにAROMIC style https://aromicstyle.com/blog/
家庭用と業務用アロマディフューザーの違い https://gyomuyoaroma-hikaku.info/column/the-difference/
アロマ空間プロデュースimprove https://improve-aroma.com/blog/blog-606/