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集中スペースは必要?コミュニケーションが活発な空間で生まれる新たな問題
2024.08.26
集中スペースはなぜ必要?
最近のオフィスでは、席を自由化したフリーアドレスや自分ではたらく場所を選択できるABWが企業で多く採用されています。これらのレイアウトは壁や仕切りをなくし開放的な空間を作ることで居場所の選択肢を広げているため、仕事中に自分の周りを複数人が行き交うようになりました。社員同士が部署を超えて交流することで新たなアイディアやひらめきを誘発できるのがメリットですが、一方で「オフィス内が騒がしい」「まわりの視線が気になる」などの理由から集中することが難しくなったという声が多く聞こえてくるようになりました。また、コロナ禍による生活様式の変化に伴って、打合せや商談にWeb会議システムを使用する機会が増加したなどの理由により、個人が集中できるパーソナルスペースへのニーズが高くなったと考えられます。
集中力が途切れてしまうのはどんな時?
電話対応
仕事が中断される理由で最も多いのではないでしょうか。顧客や取引先からの電話対応によって仕事が中断されると、浮かびそうだったアイディアもどこかへ行ってしまう可能性があります。
上司や同僚から話しかけられる
電話対応同様、仕事が中断される理由として多く挙げられます。仕事内容に関する相談事だと、そちらを考えることに気を取られ集中力が途切れてしまいます。
作業環境が悪い
デスクの上が散らかっていたり、人の出入りが多いところで作業を行っていたりすると、集中力が途切れてしまいます。集中して作業を行いたいときには、細かな雑音やまわりの人が話す声などが気にならない場所を選ぶ必要性がでてきます。
疲労や睡眠不足などの健康上の問題
デスクワークが主の仕事形態だと、身体の疲れはあまり感じません。その代わりに精神的な疲れを感じやすく、睡眠の質の低下が懸念されます。これによって睡眠不足が引き起こされ集中力が途切れてしまいます。
集中力を高めるために
実際にオフィスで取り入れられている集中スペースの作り方をご紹介します。
集中ブースを設置する
パネルで座席を取り囲んでいるため、まわりの視線や話し声などを感じずに作業を行うことができます。既製品として集中ブースを売り出す家具メーカーが最近では多く、その種類や特徴は様々です。
集中ブースのメリットデメリットは以下のようなものが考えられるでしょう。
メリット |
デメリット |
防音効果が高い |
広い設置スペースが必要 |
レイアウトに応じて動かすことができる |
クローズ型は1台100万円以上のコストがかかる |
会議や商談にも利用することができる |
人数によって複数台の設置が必要 |
Birthでは、造作家具のプロがそれぞれの企業に合った素材やサイズで集中ブースをご提供させていただきます。
デスクパーテーションを取り入れる
単純な考え方ですが、一番取り入れが簡単なのがパーテーションを用いる方法です。パーテーションと言っても様々で、一般的なアクリル製のものやフェルト素材で吸音性のあるもの、カーテンなどの布素材で優しく空間を区切ることができるものなどがあります。
デスクパーテーションのメリットデメリットは以下のようなものが挙げられます。
メリット |
デメリット |
設置が簡単で低価格 |
防音効果はあまり感じられない |
デザイン種類が豊富 |
作業スペースが窮屈になる |
視線も遮ることができる |
圧迫感がある |
飛沫感染の予防につながる |
ものによっては足部分が邪魔になる |
集中ブースほどの物はいらないが最低限集中できる空間が欲しい、安価にコンパクトに集中できるスペースを作りたいといったときのソリューションとしておすすめできます。
植物を取り入れる
植物をオフィス内に置くとリラックス効果が生まれ、集中力を高めてくれます。植物の背丈によっては空間を仕切るはたらきもしてくれるので、より集中できる空間を作り出してくれるでしょう。
オフィスに植物を取り入れる際は以下の4点に気を付けましょう。
・乾燥に強いもの
・日が当たらなくても育つもの
・花が咲かないもの
・葉が落ちにくいもの
※おすすめの植物はこちら→コラム「オフィスに取り入れる”植物”の話」
まとめ
コミュニケーションを活発にするためにフリースペースを充実させたり、仕切りを取り払いなるべくオープンな空間にしたり、そんな空間デザインが行き過ぎて最近では集中できる空間が損なわれつつあります。大切なのは集中とリラックスの空間バランスです。Birthではアンケートを利用し、それぞれが考える集中スペースを実現し社員のやる気と集中力をオフィスデザインの面からサポートいたします。まずは、あなたのオフィスでのお困りごとを聞かせていただけませんか?お気軽にお問い合わせください。