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働きやすさを追及する「サウンドマスキング」のメリット
2024.09.23
サウンドマスキングとは?
サウンドマスキングとは、マスキング音と呼ばれる特殊な音をわざと流すことで周囲の音や会話を気にならなくさせる現象のことです。これは完全に音を消すのではなく、漏れ聞こえる音を減少させることでオフィス環境などで会話内容や雑音による生産性の低下を防ぐために活用されます。サウンドマスキングは、背景音を流すことで特定の音を聞こえにくくする仕組みであり、オープン空間の音対策にも利用されています。
具体的に何を流すの?
サウンドマスキングは基本的に空調音や自然音(無意味音)を流します。これらの音は、サウンドマスキングの製品を出しているメーカーからスピーカーを購入することで導入ができます。空調音ではなく音楽を流したいという人には、オフィス専用の音楽配信サービスがおすすめです。選曲や音量の調節の必要がなく、スピーカーもプランの中に入っています。さらに、もっと安価にサウンドマスキングを試してみたい!という方には無料ストリーミングの音楽で、ライブ形式で配信されているものを市販のスピーカーから流すだけでも効果が得られるでしょう。
サウンドマスキングを導入するメリット
サウンドマスキングを導入するメリットは主に2つです。
社員の集中力が上がり、企業全体としての生産性が上がる
マスキング効果によって、会話の聞き取れる範囲や集中力への影響を小さくすることができます。よって、オープンな場でも業務に集中しやすい環境づくりができ、オフィス環境で取り入れることで効果的に利用することができます。
コミュニケーションがしやすくなる
サウンドマスキングはプライバシーを保護しながら、周囲に気を使わずに会話がしやすい環境を作り出します。会話が漏れ聞こえにくくなるため、対話や打ち合わせの際にも、よりリラックスして話ができる環境を提供します。
比較的安価に導入ができる
防音工事に比べてコストが低く、比較的工期も短いことがメリットとして挙げられます。また、消防法で防音対策ができない場所でも導入が可能です。
サウンドマスキングを導入するデメリット
サウンドマスキングによるメリットは大きいですが、もちろんデメリットも存在します。
- 騒音や会話の影響が残るため、完全に音を遮断することはできない
- 会話の内容を不明瞭にするだけなので、物理的な音漏れは解消されない
- 逆に疲れやすくなったり、ストレスを感じる人もいる
よって導入前には入念に空間の現状と社員の希望を把握しておくことが必要になります。
サウンドマスキングの種類と特徴
サウンドマスキングには直接音方式と間接音方式の2種類の導入方法があります。
直接音方式
スピーカーから直接音を出す方法で、天井に露出型のスピーカーを埋めこみます。この方法では、スピーカーの直下では音が鮮明に聞こえる一方で音のムラが大きくなるという特徴があります。施工やマスキング音の調整が比較的簡単にできる一方で、音の均一な拡散が難しいとされています。
間接音方式
天井内にスピーカーを設置し、マスキング音を天井内から室内に向けて反射させる方法です。この方式では、スピーカーが空間全体に自然な音を流すことができ、音量や音質を調節して企業それぞれの音環境を構築することが可能です。直接音方式よりも音が柔らかくなるのが特徴で、天井裏から伝わってしまう隣室や会議室外への音漏れを限りなく少なくするシステムとしても利用されています。
まとめ
サウンドマスキングを取り入れることで仕事や会議の集中力を高めたり、会話内容のプライバシーを守ったりすることができます。あなたのオフィス環境をより良くするためにサウンドマスキングの導入を検討してみませんか?お気軽にお問い合わせください。