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意外と知らない「JIS規格」:あなたのオフィスにも必要な基礎知識
2025.03.10
オフィス環境を整えるために重要な要素の一つに「JIS規格」があります。しかし、実際に「JIS規格って何?」と尋ねられると、具体的に答えられない方も多いのではないでしょうか。JIS規格は、日本国内で流通する製品の品質や安全性を保証するための基準であり、オフィス家具や設備においても重要な役割を果たしています。
JIS規格とは?
JIS規格(日本工業規格)は、製品やサービスの品質、性能、安全性、互換性などを確保するための日本国内の標準基準です。この規格は、日本で流通する製品が一定の水準を満たすことを目的としており、一般的には製品の設計、製造、検査などに関する詳細な技術的要件が定められています。
新JIS規格と旧JIS規格
JIS規格は1971年に改定がされており、現在一般的に用いられているのは新JIS規格です。ただし、旧JIS規格は廃止されたわけではなく、新JIS規格が導入されたことに伴い次第に使われなくなっていっただけなのです。そのため旧JIS規格に適合した製品も存在し続け、一部の在庫や古いオフィス家具などには旧規格が用いられている場合もあります。
新旧JIS規格の違いについてオフィス家具にフォーカスして説明します。
寸法の違い
- デスクの高さ: 旧JIS規格では740mmが標準でしたが、新JIS規格では700mmが標準となっています。この変更は、作業時の姿勢や快適さを考慮したものです。
- デスクの奥行き: 旧JISでは600mmが一般的だったのに対し、新JIS規格では700mm以上が推奨されることが多く、より広い作業領域を提供します。
- 椅子の高さ: 旧JIS規格では、おおよそ430mmから480mmの範囲であったのに対し、新JIS規格では400mmから460mmに変更されており、座面の調整機能を持ったチェアが増えています。
デザインの違い
- 人間工学: 新JIS規格は、身体に優しいデザインや ergonomics(人間工学)を重視した家具の設計を支持しています。これは、長時間の作業における疲労を軽減する目的があります。
- バリエーションの増加: 新JIS規格を採用することにより、オフィス用の家具には様々なスタイルや構造が生まれ、多様なニーズに応じた商品が増えました。
機能性の向上
- ストレージ: 新JIS規格では、収納スペースを有効利用できるデザイン(引き出しやキャビネットなど)が一般的になっています。これにより、オフィスの整理整頓が容易になっています。
- 配線管理: 現代のオフィスでは電源コンセントや配線マネジメントが重要視され、新JIS規格に準拠した家具では配線を隠す機能が組み込まれています。
サステナビリティ
- 新JIS規格では、環境への配慮が求められるようになり、再生可能な素材やエコフレンドリーな生産方法が採用されている製品が増えています。
さいごに
今後、オフィスの設計や運用においてJIS規格を意識することで、より安全で快適な勤務環境が創出され、従業員の満足度や効率も向上することが期待されます。私たち一人ひとりがこの規格を理解し、活用することが、より良い未来を築くための第一歩となるでしょう。
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