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“音”が変われば働き方も変わる:オフィス音環境の整え方
2025.03.17
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オープンオフィスやフリーアドレスの導入が進む一方で、「周囲の音が気になって集中できない」と感じる方も増えています。
実は、オフィスの“音”は、仕事のパフォーマンスや快適さに直結する要素のひとつなのです。
“無意識のストレス”になっている音とは?
音は目に見えないだけに、気づかないうちに蓄積するストレスの原因にもなります。
たとえば、以下のような音が挙げられます:
- 電話の着信音や通知音
- 打ち合わせ中の会話や笑い声
- プリンターや複合機の作動音
- 椅子の移動音や足音
- 空調のファン音や外からの騒音
こうした“生活音”が入り混じるオフィスでは、集中力の低下、イライラ感の増加、コミュニケーションの減少といった影響が生まれやすくなります。
吸音パネルで“音のストレス”を軽減
防音ではなく、“音を適切に吸収・分散する”のが吸音パネルの役割。
ただ音を減らすのではなく、耳ざわりな反響や共鳴音を抑えてくれるのがポイントです。
導入のコツは以下の通り:
- 天井や壁に設置し、音の反射をやわらげる
- デスク用の小型パネルでパーソナルスペースの静音化
- 空間の色調やデザインにマッチした製品を選び、インテリアの一部にする
最近ではエコ素材や吸放湿機能を兼ね備えた製品も登場しており、SDGsへの配慮にもつながります。
“静かで温かい足元”は、働く人の味方
床材に注目することで、オフィスの印象や快適性が一気に変わります。タイルカーペットは、音の吸収と足元の温かみの両方を叶えてくれる優れもの。
- クッション性があり、疲労軽減にも◎
- 空間に柔らかさをプラスし、心理的な安心感もアップ
- スポット的に設置すれば、静音ゾーンのアクセントにも
床は視界に入りやすく、空間の印象を大きく左右します。「音×空間デザイン」の観点からも、見逃せない要素です。
パーティションで“集中のスイッチ”を入れる
現代の働き方は柔軟である一方、自分だけの“集中空間”を見失いがち。パーティションは物理的な区切りだけでなく、心理的な切り替えを助けてくれます。
- 目線の高さを工夫することで、閉塞感を抑えつつ視線を遮断
- 可動式の仕切りを使えば、用途に応じた空間づくりが可能
- 高さ・素材・色合いによって、圧迫感を減らしながら集中を促す
集中とリラックスのバランスをとる空間づくりが、働き方そのものを支えるのです。
まとめ:音環境の改善は、“対話と共創”からはじまる
最後に大切なのは、社員一人ひとりの声に耳を傾けること。「ここは少しうるさい」「電話対応がしづらい」などのフィードバックを集めることで、より本質的な改善が見えてきます。
- 定期的なアンケートやヒアリングを実施
- 使用状況のデータをもとにゾーニングやレイアウトを見直す
- 小さな変化も記録し、改善のサイクルを回す
環境整備は“終わり”のないプロジェクト。だからこそ、継続的な見直しと柔軟な対応が、居心地のよい職場を育んでいくのです。
オフィスの音環境は、仕事の効率や社員の満足度に大きく影響します。吸音パネルの導入やタイルカーペットの使用、プライベートスペースの確保など、具体的な対策を講じることで、より快適な働きやすい環境を実現しましょう。また、定期的な見直しを行い、社員の声を大切にすることで、持続可能な改善が可能です。音環境の向上は、企業の成長にも寄与するでしょう。
Birthでは、空間・人・働き方をトータルに捉えたご提案を大切にしています。音環境の整備をはじめ、働きやすいオフィスづくりに関するさまざまなお悩みにお応えしています。
「なんとなく居心地が悪い」「もう少し集中できる場がほしい」そんなふとした気づきから、改善の第一歩がはじまります。ぜひお気軽に、私たちにお声がけください。
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