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会議室はもういらない?―オープンな対話が生まれる仕掛け
2025.07.14
「会議室、予約取れないからミーティング延期で」
「閉ざされた空間だと、本音が出にくいんですよね」
オフィスリノベーションの現場で、そんな声をよく耳にします。 かつては“議論の場”だった会議室が、今やオープンな対話を阻む障壁になっていないか? そう問い直す企業が増えています。
なぜ「会議室」が限界を迎えているのか?
従来の会議室は、会議を「計画された・形式的なもの」としてとらえた設計です。 しかし今の働き方はどうでしょうか?SlackやTeamsでの非同期的なやりとり、フロアでの立ち話レベルのアイデア共有など、会議の概念自体が変わりつつあります。
つまり、「部屋を取って→集まって→話す」というプロセスでは、スピード感も柔軟性も追いつかない状況となっているのです。
対話は“場”がつくる
では、どうすれば自然な対話が生まれるのでしょうか? 私たちが提案するのは、「会議室の再定義」ではなく「対話が起きる空間の設計」です。具体的には
- オープンラウンジ型の対話スペース → 視線の抜けや仕切りの低さが、心理的ハードルを下げる
- 可動式の家具で生まれる“偶発性” → ソファをちょっと動かして、気づけば3人で雑談ミーティング
- 壁一面のホワイトボードやスマートスクリーン → 「ちょっと描いてみる」がすぐにできる環境が、思考を加速
こうした仕掛けにより、会議という“イベント”ではなく、会話という“習慣”が根づくオフィスが生まれます。
社内文化を変える、空間の力
ある企業では、役員フロアから個室会議室をなくし、カフェラウンジ一体型のオープンスペースを設けました。 すると、経営層との距離が縮まり、若手社員からの提案数が増えたというのです。
つまり、空間は単なる箱ではなく、企業文化を変えるレバーにもなり得ます。
まとめ:「閉じた部屋」から「開かれた会話」へ
もちろん、すべての会議室をなくす必要はありません。 大切なのは、会話の種類や目的に応じて「どんな空間が最適か」を見極めることです。
次のリノベーションでは、間取り図の“部屋名”にとらわれず、 「ここでどんな会話が生まれてほしいか」から、Birthと一緒に空間を考えてみませんか?お気軽にお問い合わせください!
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