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オフィスデザインにおけるジェンダーニュートラルとは?
2024.08.19
世界中で注目されているジェンダー問題。ジェンダー間の格差を無くすために取り組まれている「LGBT法案」については、ジェンダーレストイレが大きく取り上げられたことで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、ジェンダーニュートラルという言葉は聞いたことがない人も多いと思います。今回はジェンダーニュートラルとは何なのか、ジェンダーニュートラルを意識したオフィスのデザインとはどんなものなのか、というところについてお話していきます。
ジェンダーニュートラルとは?
ジェンダーニュートラルとは、男女の性差にとらわれない考え方のことです。特定のジェンダーにとって優位に作られたシステムを打破し、あらゆる人々の平等を実現するためにジェンダーニュートラルという考え方が存在するのです。
オフィスにおけるジェンダーニュートラルとは?
オフィスにおけるジェンダーニュートラルとは、単に女性のみに義務付けられていた制服制度を撤廃する、誰でも育児休暇をとれるようにするなどということだけではありません。
ジェンダーニュートラルなオフィスとは、社員一人一人が自分らしくはたらくことのできる空間を指します。様々なバックグラウンドや価値観をもつ人が集まるため、それぞれが自分に合ったはたらき方ができる柔軟性や多様性が求められます。ジェンダーニュートラルはその多様性を尊重し、社員一人一人が受け入れることを促進します。
これまでのオフィス空間
男性中心という文化が深く根付いていた日本では、そういった文化やニーズをもとにオフィスもデザインされていました。例えば、オフィス内の温度設定の低さや家具の大きさ、お弁当を持参する人が少ないため昼食を食べるスペースが無いなどが挙げられます。また、搾乳やメイクなどのプライバシーに関する空間の欠如も挙げられます。こういったオフィスのデザインは、ジェンダーだけでなく様々な価値観を持つ人々が共にはたらく上で大きな障壁となってしまうのです。
ジェンダーニュートラルを意識したオフィスデザイン
ジェンダーニュートラルはこれからのオフィス空間をデザインするうえで欠かせない要素となってきます。具体的にどんなデザインが考えられるのでしょうか。Birthが普段設計するうえで考えていることを3つご紹介します。
柔軟性のあるオフィスレイアウト
レイアウトが固定的だと、はたらく社員の多様性に対応できない場合があります。オフィスをレイアウトする時にはそれらを受け入れることのできる、柔軟で可変性のあるレイアウトにすることが必要です。また、それぞれの空間にもなるべく物理的な仕切りを設けずアクセス性を良くすることで、心理的にもオープンな空間をつくることができます。
共有スペースのデザインは特に多様性を意識
ジェンダーを特定するような色彩やデザインを避け、中立的で落ち着いた色味の空間に仕上げます。また、様々な体型や身長に合う家具やインターバルの設計、高さの調節が可能な家具の取り入れなどを行い、誰でもくつろげる空間を設計します。大切なのは誰でも気軽に利用ができるスペースであることなので、全員がアクセスしやすく、平等にその空間を利用できる位置に計画します。
プライベート空間とパブリック空間のバランス
全ての空間がオープンである必要はありません。その日の気分や体調、業務内容によっては仕切られた空間で作業したい人もいるでしょう。そういった個人の集中スペースやチームでの議論や会議が行うことのできるスペース、休憩やリラックスのためのスペースなど、それぞれがバランスよく存在することが多様な人々のはたらき方をより良いものにしてくれるのです。
まとめ
ジェンダーニュートラルを意識するということは単なる男女格差の解消だけでなく、全ての人々が自分らしくはたらく環境を作ることにも繋がります。多様性と柔軟性を掛け備えたオフィスは持続可能な企業経営やSDGsの促進にまで繋がっていくでしょう。私たちBirthと一緒に未来を見据えたオフィス環境を作ってみませんか?お気軽にお声がけください。